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大雪被害 機材不足、判断遅れ…浮かぶ教訓 (2/3ページ)

2014.2.21 09:20

観測史上最高の積雪を更新した主な地点=2014年2月14日(※今回の積雪)

観測史上最高の積雪を更新した主な地点=2014年2月14日(※今回の積雪)【拡大】

 群馬県下仁田町では、孤立集落の正確な把握が降り始めから大幅にずれ込んだ。町内の道路は狭く、重機が容易に入り込めない上に雪を除くスペースの確保にも苦しみ、入り組んだ集落の状況が把握できなかったという。担当者は「今度、同じような大雪になっても、どう対応してよいのか分からない」と頭を抱える。

 これまでの倍となる観測史上最多の積雪73センチを記録した前橋市。孤立はなかったものの、1週間を迎える今も除雪に苦慮している。総延長約4000キロの市道のうち9割の3600キロは手つかずで車が通れないところもある。前橋市道路管理課の稲垣則行課長(58)は「自治体の対応能力を超えた積雪だった」と語る。

 「災害と認識せず」

 後手の対応は国側にも見られた。長野、群馬県境の国道18号バイパスでは、3日近くにわたり車数百台が立ち往生。道路を管理する国土交通省の通行止めの措置が遅れて集中的な除雪ができず、冬装備の不十分な車が事故を起こして大規模な立ち往生に発展した。

防災危機管理アドバイザー「普段雪の降らない自治体は大雪を大災害と考えておらず…」

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