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子供の放課後充実 企業投資で支援 「ベンチャー・フィランソロピー」の取り組み (1/3ページ)

2014.2.21 13:25

「放課後NPOアフタースクール」が提供しているプログラム=2011年5月11日(日本財団撮影)

「放課後NPOアフタースクール」が提供しているプログラム=2011年5月11日(日本財団撮影)【拡大】

 【ソーシャル・イノベーションの現場から】

 「ベンチャー企業投資」と「社会貢献活動」。利益を追求する投資と、利益とは無縁の奉仕という正反対の異質なコンセプトの組み合わせから生まれたのが、「ベンチャー・フィランソロピー」と呼ばれる取り組みだ。NPOや社会的活動を行う企業に対して、ベンチャー企業投資のような手法で、資金と経営支援を提供する新しいアプローチである。

 日本で本格的に実践しようと、2013年4月に「日本ベンチャー・フィランソロピー基金(JVPF)」が設立された。基金は、投資家育成の専門家で組織される一般社団法人「ソーシャル・インベストメント・パートナーズ(SIP)」と、日本財団が共同で運営している。当初の基金規模は約1億円。2013年12月に第1号のプロジェクトとして、首都圏で小学生のための放課後活動事業を行っている「放課後NPOアフタースクール」への支援が決まった。

 地域住民が「市民先生」

 放課後に小学生を預かる「学童保育」の潜在的な待機児童は全国に約40万人いるといわれ、子供の小学校入学を機に母親が仕事を諦める「小1の壁」が社会問題化している。

そもそも受益者は誰なのだろうか? 議論の日々

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