【アートクルーズ】
江戸時代の江戸と京都には、共通する都市づくりの伝統が生きていた-。江戸時代の2大都市を東アジアの中でとらえてみようという特別展「大江戸と洛中~アジアのなかの都市景観」が3月18日から、江戸東京博物館で開かれる。
帝や公家が住んでいた京都と、武家が幕府を開いた江戸は相違点も多いが、江戸東京博物館の斎藤慎一・事業企画課展示企画係学芸員は、「実は都市づくりでは、北京やソウルと同じようにアジア共通の伝統が生きている」と指摘する。
伝統とは、広場を取り囲む回廊や中心部の東西に延びる宮殿だ。アジアでは紀元前からつくられ、とくに平城京や平安京では、伝統の影響が顕著だった。
それが変わったのが戦国時代。都市の中心部には宮殿の代わりに、武威を示す城が築かれた。しかし、北京などでみられる、外側に城壁を巡らす伝統は、京都の羅城門や江戸の堀に生きているという。
新発見、家康霊廟の御簾
アジアの伝統の中で、江戸に引き継がれたのが、宗廟(そうびょう)と社稷(しゃしょく)。つまり霊廟と神社の建設だ。