育成・強化プロジェクトに参加したNPOの中には、新しい試みを始めた団体もある。放課後に子供の学習支援を行っていたNPOは、震災後に増加した不登校の子供たちの支援活動を、学校と連携してスタートさせた。仮設住宅に住む老人の見回り支援を行っていたNPOは、この課題が当事者である住民全体で取り組むべきものだと認識してコミュニティー作りに取り組み始めた。このような意欲と知恵を携えたNPOが育成・強化プロジェクトから生まれ、活躍する。そんな元気な社会が出現し、子供たちの健やかな成長につながることを夢見ている。(ワールド・ビジョン・ジャパン 片山信彦/SANKEI EXPRESS)
■かたやま・のぶひこ 大学卒業後、三井住友海上火災保険株式会社(旧大正海上火災)入社。1982年に退職、キリスト者学生会(KGK)の関東地区主事を経て92年WVJ入団、事務局長となる。99年、マンチェスター大学大学院IDPMにて「社会開発」と「NGOマネージメント」を学び、2001年から常務理事を兼務。共著に「連続講義 国際協力NGO」(日本評論社)がある。
■ワールド・ビジョン・ジャパン キリスト教精神に基づいて開発援助、緊急人道支援、アドボカシー(市民社会や政府への働きかけ)を行う国際NGO。子供たちとその家族、そして彼らが暮らす地域社会とともに、貧困と不公正を克服する活動を行っている。www.worldvision.jp/