【京都うまいものめぐり】
内臓肉を主材料にした「もつ鍋」の人気店「先斗町もつ鍋 亀八本店」。メニューに「スープ(だし)が飲みたくなる鍋でありたい」とあるように、白みそを使った上品なだしに近江牛のこてっちゃん(小腸)をぐつぐつ煮て味わう。締めには雑炊やチャンポン麺で鍋の中全てを食べ、飲み尽くすことができて満足感もアップ。鍋の具材は豊臣秀吉ゆかりの「陣中弁当箱」に入れて運ばれるなど時代がかったパフォーマンスも楽しめる。鍋1人前の注文は、カンボジアの孤児に茶碗1杯分のご飯を寄付することになる社会貢献の店でもある。
うま味あって胸焼けしない
オープンは2008年3月。鍋を囲むことでコミュニケーションを深めてもらおうと、京都市内に10業態の飲食店を展開する起福(本社・京都市)社長の伊藤秀薫(ひでのぶ)さん(40)が発案。京都らしい白みそをベースにしただしに合う“主役”には、「脂の乗りがほどよくうま味があって胸焼けしない」という滋賀県産近江牛のこてっちゃんを選んだ。