さらにニューヨーク州の金融当局の幹部も、マウントゴックスの問題で、「投資家を守るため、仮想通貨を扱う業者に適切な規制が役割を果たすことが示された」として規制強化の必要性を訴えている。ニューヨーク州では、ビットコインの取引所の創設を免許制にして、証券取引所に近い規制を適用するなどの案が浮上している。ほかにも、アラバマ州の証券当局も「強い懸念」を表明している。
議会や各州が危機感を抱くのは、連邦政府やFRBがビットコインの合法性にお墨付きを与えたことが市場を過熱させた側面があるとみているためだ。
バーナンキ氏がお墨付き
昨年(2013年)11月に上院で開かれたビットコインに関する初の公聴会で、財務省や司法省の幹部はそろって「法的に問題なし」と明言した。FRBのベン・バーナンキ前議長(60)にいたっては、「迅速な決済につながれば長期的な利点をもたらす」と期待まで示した。公聴会直後にビットコイン市場は高騰し、一時1コイン=1000ドルの大台を突破した。