大阪市長選(届け出順)=2014年3月9日告示、3月23日投開票【拡大】
市内方々に設置されている候補者掲示板にポスターを張っているのは橋下氏だけ。そもそも市民の6割強が「必要がない選挙だ」と異を唱えていたうえ、投票箱の蓋を開ける前に「勝負あった」ような戦いである。“観客”がしらけるのも当然だろう。夕刊紙の日刊ゲンダイが「もはや関心事は投票率とマック赤坂の得票数だ」と書いていたが、そんな無意味な選挙に6億円余もの血税が費やされては、市民ならずともたまったものではない。
橋下氏が辞職して出直し市長選を仕掛けたのは、持論の「大阪都構想」の議論を加速させる思惑からだ。しかし、これに反対する主要政党は「大義がない選挙」として対抗馬の擁立を見送った。
橋下氏は再選後、市民の「信任」を盾に他党の抵抗を押し切り、都構想を前進させたい考えだが、反対・慎重派が多数を占める市議会の構成は変わらない。破れかぶれの「橋下流」に成算があるわけではないのだ。
東西の糸、切れる寸前
橋下氏が「政界の風雲児」ともてはやされたのも今は昔。出直し市長選はむしろ、自身の求心力をさらに低下させる“自爆”となる可能性がある。