実質輸出指数(2010年=100)と円相場(月ごとの12カ月移動平均)の推移=2001年1月~2014年、※日銀のデータから作成【拡大】
4~6月期の国内総生産(GDP)が駆け込み需要の反動減のため、1~3月期に比べて大きく落ち込むことは内閣府エコノミストも認めざるを得ない。7~9月期以降、景気が正常な上昇軌道に乗れるかどうかは、まず輸出の回復、次いで民間設備投資というのが民間専門家の大勢である。さらに言えば、民間設備投資は、輸出によって左右される。国内需要が消費税増税のために押さえつけられる以上、外需の増加がなければ、企業は設備投資に踏み切れないからだ。
公共工事消化できず
消費税増税は、国内需要の6割近くを占める家計消費を大きく圧迫し続ける。景気の落ち込み具合を和らげ、7月以降に再浮揚させる決め手として政府が考えているのは公共投資で、財務省は公共工事の前倒し発注を担当官庁や地方自治体に指示している。昨年(2013年)4~6月期のGDPを大きく引き上げたのは大型補正予算の早期執行だったが、今回も同じ手口で7~9月期のGDPを押し上げ、安倍首相に2015年10月からの消費税率2%の追加引き上げをのませるというのが、財務官僚の狙いだ。