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【クリミア併合】「強い指導者」 露経済打撃の代償も (2/4ページ)

2014.3.19 09:40

  • ウクライナ海軍、ロシア海軍黒海艦隊(司令部ウクライナ・クリミア自治共和国と特別市セバストポリ)。※「ミリタリー・バランス」2014年版などから。※2014年3月18日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は首都モスクワのクレムリン(大統領府)での演説で、ウクライナ南部クリミア自治共和国と特別市セバストポリのロシア連邦への併合を宣言した。
  • ウクライナ・クリミア自治共和国と特別市セバストポリ。※2014年3月18日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は首都モスクワのクレムリン(大統領府)での演説で、ウクライナ南部クリミア自治共和国と特別市セバストポリのロシア連邦への併合を宣言した。

 プーチン氏は、欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)がウクライナなどで影響力を増しつつあったことに危機感を抱き、巻き返しを図っていると考えられている。今回のクリミア介入で「ロシア民族の守護者」というイメージも打ち出したことで、低落傾向にあった支持率も70%超にまで上昇した。

 政権は、米欧の打ち出した政権関係者の入国・入域禁止などの制裁が打撃にはならないと踏んでいる。だが、ロシア経済は昨年(2013年)、国内総生産(GDP)が前年比1.3%増にとどまるなど失速が鮮明だ。ロシアの銀行に対して決済制限などの制裁がとられた場合、資本流出が3カ月で500億ドル(約5兆700億円)にのぼるという、クドリン前財務相の試算もある。

 経済の低迷傾向にクリミア介入が重なり、通貨ルーブルの対ドル相場は3カ月で1割近くも下落。通貨安による輸入物価の上昇など、国民生活への影響が表れるのも時間の問題だ。

 今回のクリミア編入が、ロシア系住民を抱える旧ソ連諸国の警戒心を呼び起こすのは確実。旧ソ連諸国を統合して「ユーラシア連合」を結成するというプーチン氏の野望にも暗雲が広がりそうだ。

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