ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)が事業を行っているボボナロ県は山岳地帯で農村が多く、住民は小規模農地からの収穫で、自給自足に近い貧しい生活を強いられている。
水道がない上に、水源から離れている村が多いため、水くみに毎日数時間費やす集落もある。10キロ以上の水を持って長い道のりを歩く子供や女性の肉体的、時間的負担は大きい。また、手を洗う習慣がなく、トイレを使う習慣もないため屋外で用を足したりと、衛生環境は劣悪で、下痢や感染症が多くみられる。WVJは、外務省から「NGO連携無償資金協力」という助成金を活用し、ここボボナロ県で、小規模の水道建設および住民の衛生習慣の改善に取り組んでいる。
小規模の水道のイメージはこうだ。3~4キロ離れた水源(大体は泉)から貯水槽を経て村落まで直径2~5センチの水道管を設置して水を引く。WVJが資材と技術を提供し、住民たちが建設作業を行う。そのため、工事の進捗(しんちょく)は住民のやる気にかかっている。
≪「トイレを作る」 一人の奮起が集落牽引≫
水道の建設作業だけでなく、手洗いやトイレの使用といった習慣の変化も住民のやる気が不可欠だ。住民が「やろう」と思わなければ、いくら私たちがトイレを作っても使わないだろうし、手を洗おうと思わないだろう。