さらに「学業だけでなく、ルールやマナーを守る等社会人として当たり前のことも、きっちりと考え直す内容を盛り込んでいる」とも。
その他、4年間の学生生活において、社会との接点を持てるよう体験プロジェクトやインターンシップ等を実施し、実社会で活躍できる人材育成に力を入れている。
「学生は勉強だけをしていればいいとは思わない。積極的な姿勢で学生生活の中で社会に対する考えを持つということが大切」と強調する。
明星大学のもう1つの特徴に約88万冊の蔵書が挙げられる。「一流になるためには、本物に触れてほしい」との理念から創立以来集められてきた。この中には、英国の劇作家、シェークスピアの戯曲集初版本「ファースト・フォリオ」12冊など世界的に価値のあるものも所蔵。大学では50周年を機に「明星大学資料図書館」をリニューアルし、学生や一般にも公開することにしている。
「貴重なものを大事にしまっておこうというのではなく、多くの人に歴史的価値のある“本物”に触れてもらうことが明星大学の社会的責任」と言い切る。
「趣味は囲碁」。三段の腕前を持ち自らクラブ活動の顧問を務めるほど。「大局観を読み、目先だけでは打てないのが魅力」。新学長の「広く考え、先を見る力」が、新たな歴史を刻む大学運営に生かされそうだ。