ハタから見たら、バスの中で乗り合わせた老人に席を譲ろうかとモジモジしている女子高生がいたというそれだけのことなのだが、当の彼女の脳内では川中島の戦いや巌流島の決戦が行われるのだ。そのギャップはとても楽しいが、演じる方は現実と想像上と別人のような役を演じるわけで、大変だったのではと思う。半年ぶりのドラマ出演にもかかわらず、能年は演じた女子高生ばりの想像力を働かせて役作りをしたとかで「楽しく突っ走ることができました」と振り返ってくれた。確かに重い甲冑を着せられても演技か終わるたびに、チェックのために離れたモニターのそばに駆けてきた姿は楽しくて仕方ないといった空気に満ちていた。自分の楽しい気持ちを周囲に自然に伝えてしまえる彼女だから、あっという間に皆に愛される女優になったのかなと空想してみた。(フジテレビ広報部 為永佐知男/SANKEI EXPRESS)