カンヌで審査委員長を務めたスティーブン・スピルバーグ監督(67)は、エグザルコプロスとセドゥの豊かな表現力を絶賛したそうだ。当のエグザルコプロスは同性愛者同士による恋愛や結婚を念頭に「それは作品が世界を取り巻く今日の社会の関心事の核心を突き、現実に根ざして描かれたから、私たちの演技が評価されたのだと思います」と控えめだ。一見、特異なキャラクターにも見えるアデルとエマにも言及し、「誰が見ても2人に感情を移入したり、自己投影したりできますよ。たとえ作品が女性同士の恋愛物語だとしても、内容は誰もが参考にできる普遍的なものだとすぐに分かります」と力を込めた。
内容理解に最大限の努力
本作の公開をめぐっては、欧米、ロシア、中国、アラブ諸国でラブシーンが大幅にカットされたり、上映を見送る映画館もあった。エグザルコプロスは「恋愛とはジェンダーを超えたもの。私の演技への態度としては、同性愛者がどうとか言うのではなく、むしろ、人物像や物語が言わんとすることを理解するために最大限の努力を払います」と自らのスタンスを示した。アデル役は自分の年齢と近く、人生の過渡期を生きている女の子だけに、親近感もわいたそうだ。