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愛しのラテンアメリカ(6)メキシコ 「直感と匂い」で見えた景色 (2/4ページ)

2014.4.6 13:45

タコス屋台が軒を連ねる街角。味や値段、量などが屋台によって違うので、食べ比べをしてひいきの店を作るのも楽しい=メキシコ・首都メキシコ市(緑川真実さん撮影)

タコス屋台が軒を連ねる街角。味や値段、量などが屋台によって違うので、食べ比べをしてひいきの店を作るのも楽しい=メキシコ・首都メキシコ市(緑川真実さん撮影)【拡大】

  • ピエロの格好でバスに乗車してきたパントマイムの男性=メキシコ・カンクン(緑川真実さん撮影)
  • カラフルに塗られた街並みが観光名所のグアナファトは、街全体がユネスコの世界文化遺産に登録されている。サン・ミゲル・デ・アジェンデ同様、外国人移住者の姿もよく見かける=メキシコ(緑川真実さん撮影)
  • グアナファトのバーでポーズをとる女性。バーやカフェは洋風の店舗が多い=メキシコ(緑川真実さん撮影)
  • レストランなど人が集まる所で必ず演奏している、マリアッチと呼ばれるメキシコを代表する楽団。お揃いの衣装で演奏し、リクエストにも応えてくれる=メキシコ・首都メキシコ市(緑川真実さん撮影)
  • 商品が山積みのスーパーマーケット。キューバを訪れた後に見るこの光景は、ちょっとした衝撃だった=メキシコ・グアナファト(緑川真実さん撮影)
  • メキシコ・首都メキシコ市、カンクン、フアナファト

 数日後、初日と同じような朝の通勤時間帯に地下鉄に乗った。メキシコの生活に慣れてきて余裕も生まれ、地元の人と目が合うと笑顔で応えることができる。すると、険しかったメキシコ人男性の表情も一気に和らいだ。年配者が乗車すると、どんなに混んでいても必ず若者が席を譲り、大荷物の私にも若い女の子が気を遣ってくれた。初日の地下鉄で、私はよほど鋭い目つきで周囲を警戒し、見えてくる景色も変えていたのかもしれない、と気がついた。

 ≪「3つの多層文化」の現実≫

 メキシコに来て、肌で感じたのは3つの多層文化。1つは、先住民の文化。ずっと昔から息づいていたにもかかわらず、「貧困」の代名詞にもなっている。2つ目は、16世紀にこの地に進出し植民地化したスペインの文化。ラテンアメリカでは、よく街の特徴として「コロニアル(植民地の)」といった表現が使われる。

 そして最後は、お隣に位置し、経済的な関係も深い現代のアメリカ文化。アメリカの物質文化を享受できるのは富裕層が中心のため、アメリカ文化にはおのずと高級なイメージがつきまとう。他にも長距離移動で茫漠(ぼうばく)とした景色の中に突如現れる巨大な広告の看板や、地下鉄の車内でよく目にする自己啓発本の広告。商品があふれ、消費をあおるようなスーパーの店内は、アメリカそのものだ。

メキシコ国内の移民 アメリカ人が一番多い

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