「すでにある有名なミュージカルを見せるのもいいけれど、世界に1人の自分にしかできないものを。それにこだわってやってきました」
数々のオリジナルミュージカルを生み、小劇場を中心に上演してきた玉野和紀(かずのり、56)が、4月9日から新作ミュージカルコメディー「ラブ・チェイス!!」をシアタークリエ(東京)で上演する。
ニューヨークで培われた土台
これまで生み出したミュージカルは約20作。どの作品も、ウイットの利いたオリジナル楽曲、タップをはじめ多様なダンス、笑いを誘うせりふの掛け合いなど、エンターテインメントの要素がぎゅっと詰め込まれている。
「お客さんが喜び、感動し、驚き、元気になるものが一番。自分がどういうものを見せたいかより、観客が今、どんなものを見たいのかを考えて作っています」と言い切る。
観客目線のサービス精神とオリジナル作へのこだわりは、ショーパブのステージに立ち、ニューヨークでダンス修業をした若き時代に培われた。「ショーパブではコント、ダンス、女装もして、最後はかっこよく決める…なんでもやりました。ニューヨークは徹底した実力社会で、大きな作品に参加するより、自分のオリジナリティーが問われました。そうしたことが今の僕の土台になっています」