いつかあなたがこの渡名喜島に行くかどうかは、わからない。けれど、この本を通じて、一瞬ではあるが確かに彼らの毎日と読者の毎日は交錯する。そんな島との関わり方もまた、よいなと思う今日この頃です。(ブックディレクター 幅允孝(はば・よしたか)/SANKEI EXPRESS)
■はば・よしたか BACH(バッハ)代表。ブックディレクター。人と本がもうすこしうまく出会えるよう、さまざまな場所で本の提案をしている
(1)版元のボーダーインクは、沖縄に関係があれば「ぬーやてぃんしむさ」(何でもOK!)というすてきな出版社。ボーダーインク、1944円。
(2)『シマダス』。「面積」「人口」から「島おこし」まで。1000島以上の情報を網羅した島の総合ガイド。日本離島センター、絶版。
(3)『原色 日本島図鑑』。著者の加藤が、日本の有人島すべてに足を踏み入れていく。旅心くすぐる写真も必見です。新星出版社、2700円。
(4)リリーと福岡が、ビートルズゆかりの地を訪ね歩く。彼らの来歴に直接触れることで、尊敬は愛しさへと変わっていく。新潮社、1728円。