記者会見する渡辺喜美(よしみ)氏。みんなの党代表辞任を表明した=2014年4月7日、国会内(酒巻俊介撮影)【拡大】
ところが、7日の会見では、5億円分は夫人の口座で「保管していた」と説明を変えた。残りの5000万円を含め7日に全額を吉田会長に返済したという。
渡辺氏は問題発覚後も代表続投の意向だったが、党内からも「説明責任を果たせていない」「党のイメージを傷つけた」などの批判が噴出。党最高顧問の江口克彦参院議員らが公然と代表辞任を求めるなど、代表辞任論が拡大していた。
みんなの党は8日の役員会で後任の代表選びを進める。現有勢力は衆院9議席で、参院13議席。当面は浅尾慶一郎幹事長を中心に党運営を担う見通しだが、みんなの党は「渡辺商店」と呼ばれるほど渡辺氏が強い指導力を発揮してきただけに、党勢回復は困難とみられる。
一方、DHCの吉田会長は「借りたお金をきれいに返済した上で党首を辞任したのは立派。問題は私に嘘をついたかもしれないことだが、嘘をつく政治家は数え上げればきりがない。注意してあげるだけの話だ」とのコメントを発表した。
今後は、捜査当局の動向が注目されるが、「刑事責任追及には多くの壁がある」(検察幹部)とされ、捜査の長期化を予想する声も出ている。