「本番は、なんとか、うまくいったの。わたしが赤い、アジア風の衣装を着て『百万本のバラ』を歌ったら、ウオーってどよめきが起きた。コンサートの終わりには、日本語で『モウ1度。モウ1度』って」
さて、市川の集会。加藤さんはマイクを握る。「障害のある子供たちが、舞台に上がる。内側からエネルギーがあふれてくる。揺さぶり、揺さぶられる。感動の瞬間が生まれる。みんなの力で、火の玉のようにあったかい施設をつくりましょう」。大きな、共鳴の拍手。
集会後。主宰者らとともに地下の居酒屋へ。加藤さんは赤いワインを飲みながら語る。中東情勢。往時の学生運動。そして自然との共生…。夜は更けていく。別れ際。ほろ酔いの歌手はいった。「デビュー50周年なの」。そうか。彼女は歌い続けている。記者のわたしは、書き続けよう。(塩塚保/SANKEI EXPRESS)
■逍遥 気ままにあちこち歩き回ること。