アバコフ氏は12日、東部のドネツクやルガンスクなどで、ロシア系住民のデモ隊が地元州政府の自治強化につながる連邦制導入を求めて州政府庁舎などの占拠を続けていることに関し「ウクライナ政府はロシアによる攻撃だとみなしている」と非難。根拠の一つとして、スラビャンスクで警察署を占拠した武装集団が、ロシア軍だけが持つ装備を付けた銃を持っていたと指摘した。東部クラマトルスクでも12日、親ロシア派武装集団約50人が警察署を占拠、銃撃戦が起きた。
米副大統領訪問へ
一方、ジョン・ケリー米国務長官(70)は12日、一連の攻撃について、南部クリミアなどでこれまでにあった攻撃と同様に「統率され、連動したものだ」と指摘。武装集団は「ロシア特有の武器と、クリミアに侵攻したロシア部隊と同じ制服を身につけている」として、ロシアの強い関与があるとの見方を強調した。ホワイトハウスは12日、ジョー・バイデン副大統領(71)が22日にウクライナを訪問すると発表した。