サイトマップ RSS

【取材最前線】隣人がロシアである「悲劇」 (1/2ページ)

2014.4.6 11:45

ウクライナ・リビウ州リビウ

ウクライナ・リビウ州リビウ【拡大】

  • ウクライナ・クリミア自治共和国と特別市セバストポリ。※2014年3月18日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は首都モスクワのクレムリン(大統領府)での演説で、ウクライナ南部クリミア自治共和国と特別市セバストポリのロシア連邦への併合を宣言した。

 ウクライナの首都キエフやポーランド国境に近い西部のリビウ、そして重工業で名高い東部ドネツク。モスクワ支局在勤中、こうした街を何度か訪れた。そして、常々思っていた。ロシアと隣り合わせの「悲劇の国」だと。

 ウクライナは西部はカトリック、東部は東方正教会の文化圏に長く属した歴史がある。ウクライナ語を話す西部の住民が「欧州の一員だ」と胸を張れば、ロシア語の方が得意な東部の人々は「私たちはロシアと一体だ」と主張する。街の雰囲気だって違うのだ。

 取材の仕方も全く異なる。電話で目的を告げれば大学教授や地元政府高官が会ってくれる西部では、日中のインタビューでそれなりの話は聞ける。しかし、東部では役人に会うにも地元の有力者の紹介が欠かせないし、会えても仲介した人から「批判的な質問は避けてくれ」とくぎを刺されたりする。本音の話が聞けるのは、夕食に誘った相手がウオツカで口が軽くなる夜だけ、ということになる。

 にもかかわらず、「同胞意識」は確かに存在していた。約2年前に訪れたときも、東西それぞれの人々が「あっちの住民が気に食わないこともあるが、私たちは同じウクライナ人だ」などと話していたと記憶する。

土足で踏みにじった罪 いずれロシア自身へと跳ね返る

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ