国産のファンクが熱い! ファンクといえば本場はアメリカで、1970年代に隆盛を誇ったブラックミュージックの一形態。起源には諸説あるが、60年代後半にジェームス・ブラウンが、リズム・アンド・ブルースとロックを融合させて生み出したというエピソードが有力視されている。メロディーを聴かせるソウルに対し、歌の譜割りがよりリズミックで叫びに近い歌唱が主流で、時に声ではなく管楽器のリフが楽曲の主旋律となるファンクは、そもそも高揚感が強く、“熱い”音楽である。
国内外に支持者
そんなファンクの日本での盛り上がりが今年に入って加速している。その代表格、オーサカ=モノレールは、まさにジェームス・ブラウンの精神を受け継ぐ大所帯バンド。世界最大の音楽フェスティバル、WOMADにも出演し、今や国際的な認知度を誇る日本でナンバーワンの国産ファンクバンドといえるだろう。
また、今年に入ってCDがリリースされ、がぜん注目を集めるのが紅一点、女性シンガーAmy Aを擁するQ.A.S.B。彼らはヒップホップの草創期からDJやダンサーに愛されてきたイギリスのロックバンド、Babe Ruthによる名曲「The Mexcian」をファンクカバーし、一躍クラブシーンで話題となった。