また、NASAによると、過去20年間で1700個近く見つかっている惑星のうち、ハビタブルゾーン内の軌道を周回している惑星は20個ほどしかなく、いずれも地球よりかなり大きい。これまで地球と最も似た惑星と言われていたのは、地球の1.4倍の大きさで、地球とほぼ同じ大きさという例は今回が初めてだ。フランス通信(AFP)によると、論文の主執筆者で、NASAエイムズ研究センターのエリザ・キンタナ氏は、ケプラー186fが「地球と似た性質を持つのに恒星から適した距離にあり、かつ適した大きさをしている」と指摘。「地球のいとこ」と呼ぶ由縁は、大きさも重要な意味を持っていることを強調する。
「双子」の探査にも力
大きさも決め手となるのには、引力が関係している。惑星の大きさが地球の1.5倍以上になると、引力によって宇宙空間から水素とヘリウムの厚い層を引き付け、木星や土星のような巨大なガスの惑星になると考えられ、表面に水が液体として存在することはあり得ないからだ。
距離、大きさともに“どんぴしゃ”のケプラー186fだが、地球から遠いため、大気の有無や生命がいるかどうかを確かめることは難しい。