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「主権回復の日」式典見送りは不誠実 (3/4ページ)

2014.4.21 15:00

天皇、皇后両陛下ご臨席の下で開かれた主権回復記念式典で式辞を述べる安倍晋三(しんぞう)首相(左)=2013年4月28日、東京都千代田区永田町の憲政記念館(栗橋隆悦撮影)

天皇、皇后両陛下ご臨席の下で開かれた主権回復記念式典で式辞を述べる安倍晋三(しんぞう)首相(左)=2013年4月28日、東京都千代田区永田町の憲政記念館(栗橋隆悦撮影)【拡大】

 沖縄市長選など持ち出さず、昨年(2013年)の式典後に「毎年開催したい」と意気込んだことはなかったことにして、「今後とも節目の年に開催する」という昨年の参院選公約に沿って、「今年は節目ではないから開催しないのだ」という説明で押し通した方がまだましだった。

 改めて意図の説明を

 昨年(2013年)の式典開催に際しては、政府も議連も「主権を喪失していた歴史を静かに振り返り、国の行く末を考えるきっかけの日にするのが目的だ」と説明し、批判勢力に繰り返し理解を求めたはずだ。

 安倍晋三首相も式典で「これまでたどった足跡に思いをいたしながら未来に向かって希望と決意を新たにする日にしたい」と訴え、「沖縄が経てきた辛苦に深く思いを寄せる努力をする」と強調した。さまざまな配慮もあって、仲井真弘多知事の代理で式典に出席した高良倉吉副知事も式典終了後に「沖縄の問題に向き合って発言された。理解できた」と述べている。沖縄からも「主権回復があったからこそ1972年に祖国復帰ができた」と客観的に評価する声もあがるようになっていた。

主権回復の日の意図を改めて説明すべき

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