【サウンドボックス】
ヤマハが開発した音声合成技術によって、メロディーと歌詞を入れれば人間の声をもとにした歌声を合成できるソフト「VOCALOID(ボーカロイド)」。自分が歌わなくてもパソコン上で曲が生み出せるこのソフトを使って楽曲を発表し、再生回数を伸ばしている作成者の何人かは、実際に自分の声で歌ってデビューしたり、演奏メンバーを募集してバンドを結成する動きも出ている。
懐に入り込みたい
その中の一人が米津玄師(23)である。「ハチ」という名義で2009年からネットにオリジナル曲を投稿し始め、9作品で動画再生回数が100万回を突破。総再生回数は2000万回を超えるという。そんな彼は、本人名義で音楽活動をするようになったきっかけについて、「一人で音楽を作ることが少し退屈になってきたことと、やるべきことを後回しにしているような、後ろめたさが自分の中に混在していて、一度ボーカロイドというアイコンから離れざるを得なかった」と振り返っている。