一方、検察などの合同捜査本部は24日、乗客を置いて逃げたとして遺棄致死容疑などで機関士ら4人を逮捕した。同じ容疑などでイ・ジュンソク船長(68)ら7人を既に逮捕しており、逮捕者は計11人になった。捜査本部はほかに入院中の4人を取り調べており、船から逃げた操船担当の乗組員15人全員を立件する見通しだ。
4月24日付の韓国紙、東亜日報は、事故当時、操船していた操舵(そうだ)手が左にかじを取るよう命じた航海士の指示を聞き間違えて、右にかじを切った可能性があると報じた。報道によると、航海士は当時、左舷方向にかじを取ることを意味する「ポート」の指示を出したが、操舵手は合同捜査本部の調べに「反対の意味に捉えた」と供述したという。
減圧室搭載の艦艇配置
政府の対策本部によると、24日の現場海域の天候は良好で、救助チームは3、4階の大部屋を中心に捜索。底引き網漁船などを周囲に配置し、遺体が海中に流されないよう注意して作業を進めている。船内の捜索は、海洋警察や海軍、民間のベテラン潜水士らが交代で実施。海洋警察が統率し安全確保に努めているが、捜索は時間との闘いでもあり、無理な潜水と背中合わせだ。