台湾電力第4原発建設中止を求めるハンガーストライキ開始前に、記者会見した野党・民進党元主席の林義雄氏(中央)。原発問題は議場占拠に続く台湾政界の“火種”だ=2014年4月22日、台湾・台北(吉村剛史撮影)【拡大】
与野党内部でも思惑交錯
「この状況では馬政権は、残り2年の任期中、両岸(中台)対話だけでなく内政面でも足踏みを強いられるだろう」と、与党議員の一人は推測する。
「統一地方選での牽引(けんいん)力にも期待できない」といい、「次の総統候補」をめぐるさまざまな思惑の中で、党運営も波乱含みだ。
一方、野党では、5月25日投開票の党主席(党首)選を前に、現職の蘇主席らが不出馬表明し、前主席の蔡英文(さい・えいぶん)氏(57)で事実上一本化されたが、党内からは「蘇氏は蔡氏が2年間もたない可能性も考慮していったん退いた」との分析も浮上している。
学生らの議場占拠は、野党に対してもその力量に疑問符をつきつけたかっこうだった。
中国との対話姿勢構築をはじめ原発建設中止など、民進党が馬政権攻撃の材料とする問題は、そのまま民進党が今後直面してゆくべき宿題でもあり、「解くに易しい問題とはいえない」との見方が大勢だ。(台北支局 吉村剛史(よしむら・たけし)/SANKEI EXPRESS)