英国・ウェールズ【拡大】
英メディアによると、宇宙港は安全のため海沿いの立地となる見通しで、現在、候補地として西部ウェールズ内やスコットランドのロジーマス空軍基地が有力視されている。
ウィレッツ担当相は「辺境部で候補地を探し始めているが、民間航空機で混雑しない空域が必要だ。小規模の空港や、あまり使われていなかったり、未使用となっている英空軍の空港も候補に入る」と説明した。
30年6兆9000億円規模に
英国には現在、無人の宇宙ロケットの発射施設もなく、英国宇宙局(UKSA)も米航空宇宙局(NASA)のような華々しい歴史を持っていない。
しかし1998年に建設が始まった国際宇宙ステーション(ISS)の運用協力を機に、人工衛星や宇宙ロボット工学といった宇宙産業が急速に発展。英国の宇宙産業は年平均7.5%の成長を続け、その経済規模は2020年までに190億ポンド(約3兆2800億円)に拡大する見込みだ。