支援を必要とする途上国の子供たちがどのような問題を抱えているのか、日本の子供たちや若者が実感を持って理解を深めることができるように試行錯誤の日々だ。
ウガンダで実際に水汲(く)みに使われているタンクで疑似体験をしたり、カンボジアで子供たちがしているような貝売りを体験したりして体感できる教材作りを心がける。
同年齢のエチオピアの女の子が家族に残されたたった一つのパンを分け合う様子をDVDで紹介した授業では、子供たちは真剣な眼差(まなざ)しで映像に見入っていた。登場した女の子に思いをはせ、感想発表中に涙が溢(あふ)れてしまった児童もいた。こちらまで胸が熱くなる。もう一つの「仕事をしていて、うれしいこと」である。
「どうしたらこういう仕事(国際協力)をする人になれますか?」と質問を受けることがある。一番うれしい質問だ。カンボジアの小学校でも6年生のクラスで4人の児童が「将来の夢はワールド・ビジョンのスタッフになること」と発表してくれた。教師や医師と同様の人気だった。同じ夢を抱く日本の小学6年生とカンボジアの6年生に同じ瞳の輝きを感じた。