着地するとイスマイルさんがシャンパンを開けて参加者に振る舞い、無事に飛行が終了したことを祝して全員で乾杯。参加者一人一人に名前が書かれた認定証が手渡されるのもうれしい演出だ。
1カ月がかりなら4万円
一方、カッパドキアには伝統的なトルコじゅうたんを販売するハドサン社がある。カッパドキアの6万人の女性が織ったじゅうたんを預かり販売する。ハドサン社には工房もあり「母に習い40年間じゅうたんを織っている」というアイテンさん(50)は図案を見ながら器用に縦糸に横糸を絡ませる。「2年に一度刈る羊の毛の長さは6~8センチ。タマネギの皮やサフランなどでピンクや黄色に染めて伝統的な図柄に織り上げ、トルコ政府の鑑定書をつけて販売しています」とセールスマネジャーのファウル・サンジャクリさん(38)は胸を張る。価格は織り手の労働時間に比例し、1カ月がかりの商品なら約4万円が相場。日本人観光客のために、配送業者を通じて宅配もしているそうだ。(巽尚之、写真も/SANKEI EXPRESS)