今年もまた、ゴールデンウイークは多くの人でにぎわった。滑川河口の由比ガ浜海岸では、子供たちが靴を脱ぎ、はだしで海にざぶざぶと入って遊ぶ。遠浅の砂浜に長く人影が伸びる時刻になっても、その姿はなかなか減らない=写真。
わかるなあ、その気持ち。もちろん、水の事故には注意が必要だが、海はやっぱり楽しいよね。
世界遺産になど登録されなくても鎌倉は人を惹(ひ)きつける魅力に満ちている。それはその通りなのだが、平家も源氏も、おごれる者は常に久しくなかった。この時期にこそ、海の魅力も含めた新たなる鎌倉論を構築し、もう一度、世界遺産登録を目指してほしいと個人的には思う。(編集委員 宮田一雄/SANKEI EXPRESS)