そこで着物のスタイリングと同じ考え方をしてみることにしました。ゼブラ柄のような染めの着物に金の帯、ユーモアのあるケイト・スペードのバッグを合わせるのが好みのスタイルです。一番大きな面積の着物と帯が“和”、小物などに“洋”のテイストをミックスすることが多いです。衣装部屋の場合、桐ダンスの面積がメーンとなってきます。同じような色の着物のように考えると見えてきました。まさに桐ダンスの色のような群馬の紬の着物を持っています。いつもその着物には白いレースの帯を合わせ、時には帯揚げのかわりに華やかなDVFのスカーフを使うことも。ケイト・スペードのイヤリングを帯留めにするのは定番になってきました。ヘアメークは1960年代のロネッツのようにきちっと結い上げて盛り上げます。お部屋も同じように、ゴージャスで上品、そしてユーモアを過剰にならないように私好みの分量でバランスをとりながら仕上げることを心がければいけそうです。ゴージャスさは、三宿のアンティークショップでゴールドのフレームの全身鏡を購入。次は、ゼブラ柄のラグを入手する予定です。渋い桐ダンスが少しずつ洗練されてきて、気分もとてもいいです。(イラストレーター 平松昭子/SANKEI EXPRESS)