【和のスタイル】
最近、お気に入りの化粧品ブランドが2つ増えました。「SHISEIDO」と「MDNA SKIN」です。SHISEIDOは、資生堂のグローバルブランド。もう少し詳しく説明しますと、資生堂からマキアージュなどいろいろなブランドが出ていますが、SHISEIDOというのは社名をブランド名にした化粧品なのです。有名な「花椿マーク」をシンボルに世界中で展開されています。
私は花椿マークが大好きです。優雅な曲線でデザインされた椿の花は、アールヌーボーの影響を受けていると言われていますが、私には着物姿の科(しな)を想像させられます。多くの日本女性が働くようになり世界も身近になりました。時代が変わってもこのロゴが愛されてきたのは、女性が常に望み続ける普遍的なメッセージが込められているからだと思います。このマークを作ったのは資生堂初代社長の福原信三氏(1883~1948年)。彼はコロンビア大学医学部に留学し帰国後、資生堂薬局を化粧品事業に移行させました。資生堂が薬局だったというのも驚きです。信三氏は、宣伝やパッケージデザインにも力を入れ、芸術も愛する文化人。そういった背景を知ると、ますます花椿マークへの思いが強くなりました。今年の頭に発売されたSHISEIDOのルージュは、ケースの形が花椿マークの形でとてもセクシーなんですよ。