「なにがちがうの?_アスペルガー症候群の子の見え方・感じ方」(ミネルヴァ書房)を子供たちと一緒に読む、一般社団法人「Get_in_touch」理事長の東ちづるさん=2014年5月10日(山下元気撮影)【拡大】
コミュニケーションにハンディキャップを持つといわれるアスペルガー症候群。だが、アスペルガーの人がどんな困難を抱えているのか想像することは難しい。アスペルガーの子供の視点から、どんなことに困っているのかなどをわかりやすく解説してくれる『なにがちがうの? アスペルガー症候群の子の見え方・感じ方』(ミネルヴァ書房 監修:内山登紀夫 編:尾崎ミオ 1800円+税)が刊行された。一般社団法人Get in touch理事長、東ちづるがたくさんの人に読んでもらいたいと薦める一冊だ。
≪生まれつきの脳の特性≫
ハンス・アスペルガーという医師の名に由来するアスペルガー症候群は、「自閉症スペクトラム障害(ASD)」と総称されることもある。スペクトラムは「連続体」という意味で、同じ特徴がつながっていることを指す。アスペルガーは自閉症スペクトラムのうち知的な遅れを伴わなかったり、目立たなかったりするものを示すことが多い。
特徴はおおむね3歳までに表れる。もちろん専門医が判断する。その子供が持つ生まれつきの脳の特性とされるが、外見からはわかりにくいため、本人や家族が苦悩しているケースが少なくない。