「なにがちがうの?_アスペルガー症候群の子の見え方・感じ方」(ミネルヴァ書房)を子供たちと一緒に読む、一般社団法人「Get_in_touch」理事長の東ちづるさん=2014年5月10日(山下元気撮影)【拡大】
一般的には、「こだわりが強い」「空気を読むのが苦手」「自分の身体をコントロールしにくい」といった特徴がある。ところが、それを説明しても、「そんな子たくさんいるわよ~」「いつか治るわよ」と軽くあしらわれたり、「親のしつけができていない」と、親の責任を追及してくる人もいる。
私はよく自虐的な冗談を言う。笑いをとり、その場を盛り上げるためだ。ある時、アスペルガーの友人が、「そんなふうに自分を卑下することはありません。みんなも笑っては失礼です」と言った。
私は「なんて優しいの!」と癒やされた気持ちになったが、アスペルガーについて知らず、「場がしらけた!」と不愉快になる人もいるようだ。
「空気が読めない」と、職場や学校でいじめにあうアスペルガーの人も少なくないという。こんな話も聞いた。友人の祖母のお葬式。率直過ぎる友人の息子は「次はおじいちゃんだね」と。おじいちゃんも親戚も彼には悪気なんてないと知っているので、怒り出すことはない。
この“知っている”ということがとても大切なのだろう。詳しくなくても、なんとなくでいいから、知ってほしい。