「なにがちがうの?_アスペルガー症候群の子の見え方・感じ方」(ミネルヴァ書房)を子供たちと一緒に読む、一般社団法人「Get_in_touch」理事長の東ちづるさん=2014年5月10日(山下元気撮影)【拡大】
“ちがい”を分かりやすく
アスペルガーの青年を描いたスウェーデン映画『シンプル・シモン』(ユーロスペース渋谷などで順次公開中)で、主人公のシモンは胸に「ボクはアスペルガーです」とデザインされた缶バッジをいつも付けている。すると初対面の人も配慮してくれるのだ。そう、遠慮ではなく配慮を。
『アスペルガーの子の見え方・感じ方』では、アスペルガーの子供が直面する小学校でのよくあるトラブルについて、本人がどう感じているのかをイラストで紹介している。本人たちが語ったエピソードを参考に構成されており、彼らの認知の特性や感覚を理解しやすいように工夫されている。周りからは、勝手でわがままにみえる行動にも、ちゃんと理由があるのだ。“ちがい”は困ったことや大変なことではなく、ユニークなことだと優しく教えてくれる本だ。配慮が日常的に当たり前のことになれば、笑顔も広がるはずだ。(一般社団法人「Get in touch」理事長 東ちづる/フォトグラファー 山下元気/SANKEI EXPRESS)