あるばかと酒笑は、経営方法や顧客層は全く異なっているが、どちらも「学生の力を存分に発揮できる場所を自分たちで作ろう」という思いは共通していた。斎藤さんは「大学の授業は具体的にアウトプットする機会がないが、学生居酒屋を起業したことで、お金がどう動くのかなどを実感しながら学ぶことができた」と話してくれた。あるばかの丹木さんは「働くことが楽しいと思える環境を作りたいと考えて取り組んだ。あるばかをきっかけに、沖縄で店を出した人もいる」と言った。
「学生でもこんなことができるんだということを伝えていきたい」。そう考える2人の目はキラキラと輝いていた。
イベントを開いた私たちとしても、学生起業家と起業を目指す学生が交流しお互いを刺激し合えるような、こうした機会を今後も企画していきたい。そして、ゆくゆくは日本全体を活気づけ、「学生の底力を見せつけてやろう」と思っている。
5大学合同 有志学生記者
<取材・記事・写真>
渡邉宗一郎(早稲田大学4年)、中村遼歩(明治大学4年)、清水千尋(帝京大学4年)、門馬旭彦(獨協大学3年)、金子嵩尚 (東洋大学2年)