【韓国旅客船沈没】「セウォル号」不明者の捜索状況=2014年4月20日午後4時現在(※聯合ニュースによる)。2014年4月16日午前9時ごろ、韓国の旅客船「セウォル」号(乗客乗員計475人に訂正、6825トン)が珍島付近を航行中に遭難信号を発信した。【拡大】
捜索の士気低下
「大統領がいう国民には、行方不明者の家族は入っていないのか」
朴氏の談話発表から約3時間後。事故現場に近い韓国南西部、珍島で、海洋警察庁の金錫均長官に不明者の家族とみられる女性が詰め寄った。
朴氏は談話で自身の責任を認め再発防止への改革策を並べたが、行方不明者が残っていることには一言も触れなかった。家族は、早すぎる解体発表が捜索に関わる海洋警察職員の士気に与える影響を憂慮。「最後の一人を見つけるまで全力を尽くす」と答えた金氏も、海洋警察職員に「変化」があるかもしれないと口にするなど組織の動揺は隠せない。
癒着問題後回し
事故対応で海洋警察は、警備艇で現場に着いた職員が沈没前の船内に入って乗客に脱出を呼び掛けなかったとして非難を浴びている。朴氏は「犠牲者は大きく減らせたかもしれない」と指摘し、救助活動が失敗したと断じた。
だが海洋警察は不法操業の取り締まりや海洋汚染防止などが主な任務で「転覆船からの救助など、日本の海上保安庁が持つ高度な技術はそもそもない」(政府関係者)。