主要生命保険の2014年3月期決算=2014年5月26日現在、※単位は億円。カッコ内は前期比増減率%。▲はマイナス。住友、T&D、富国はグループ生保合算。第一、プルデンシャルは保険料収入が連結、基礎利益が生保合算【拡大】
経営改善傾向が鮮明となったことで、明治安田、第一生命、住友生命、富国生命保険が相次ぎ増配を決めた。
≪円安株高一服で「本業勝負」色濃く≫
好業績をたたき出した生保各社だが、15年3月期は一転してほとんどが減益を予想する。円安株高の一服で前期の追い風効果が剥落(はくらく)するからだ。収益の確保には医療・介護など成長分野の販売上積みで、売上高にあたる保険料等収入を回復できるかが問われる。
「保守的だが、15年3月期は予算上、軽い逆ざやへの戻りを予測している」と第一生命保険の寺本秀雄取締役は明かす。主な運用資産の国債が低金利に張り付いており、前期ほどの運用益は見込めないとみる。
14年3月期の保険料等収入は主要13社中10社が減収だった。昨年(2013年)4月に金利動向に合わせて貯蓄性商品の利回りを引き下げたことで販売が低迷。「落ち込んだ本業の収入の挽回が今期の勝負どころ」と業界関係者は強調する。
「明治安田生命です。よろしくお願いします」