崖に突き進む動物のような
だが一方で、やはりひしひしと怖いのである。こないだ、その話を人にすると、何が怖いのか、なぜ怖いのかもう少し説明してみろといわれた。私は長いこと考え、もうずっと自分たちが崖に向かって突き進んでいる動物の集団のような気がして怖い、と答えた。
その人に私の怖さはいまいち伝わらなかった様子だった。私にもそれ以上語ることはできなかったが、この恐怖は今に始まったことではなくて、それよりも私が今新たに不思議なのは、なぜかみんなが同じ行為を表すスタンプを寄せ集めるときにだけ、その怖さや嫌さが消えてなくなるということのほうだ。
たとえば、寝ると誰かが言い出したときに、布団に入って眠るキャラクターだけを続け合ったり、おめでとうを言うときに踊りを踊っているキャラクターだけを並べ合ったり。同じ行為を重ね合わせるその時に、私はスタンプの“本当の”使い方ができているような気持ちになるらしい。