これを受け石原氏は28日の橋下氏との会談にあたり、園田博之国会議員団幹事長代理(72)を同行させる予定だった。だが、橋下氏は、石原氏1人だけで来るよう要請。会談前から両者の決意は固かったとみられる。
石原、橋下両氏の関係について、維新幹部は「他人にはうかがいしれない感情のつながりがある」と感じてきたという。それでも乗り越えられなかった壁は何なのか。
来年春の統一地方選を控え、橋下氏には焦りがあった。選挙戦に向けてすでに走り出している地方議員の間では、野党再編の実現を見越し、他党との具体的な選挙区調整に入る段階にさしかかっていた。(5月)23日には地域政党「大阪維新の会」の大阪府議も両代表に早期の決着を求める要望を行っていた。
一方、「自主憲法制定」を政治家人生の集大成と位置づけてきた石原氏にとっても、結(ゆ)いの党との合流を理由に旗を降ろすことはできなかった。橋下氏は「憲法改正を目指すことは変わらない」と石原氏を再三説得した。だが、政治信条を「言葉の問題」と片付けられた石原氏は納得しなかった。会談の最後、石原氏は「別々の道を歩んでいこう」と語った。