米シンクタンク「外交問題評議会」のリチャード・ハース会長(62)は、5月29日付の英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)にオバマ大統領は「言い逃れをやめねばならない」と題して寄稿し、演説の概論に「間違いはないが、6年も務める現職(大統領)より、就任したばかりの人物にこそふさわしい」と内容の薄さを批判した。
5月29日付のフィナンシャル・タイムズ社説も「多くの同盟国は、彼の高尚な言葉と、いくつかの大きな地政学的挑戦から日常的に距離を置いていることとのギャップに、当然ながら、うんざりしている」と指摘した。
ひとごとの対中政策
覇権主義を鮮明にする中国への明確な対応策に欠けていたことも不安材料だ。オバマ大統領は「中国の経済的台頭と軍事的拡大が近隣国の懸念を呼んでいる」「ウクライナ南部や南シナ海などで局地的な攻撃性が放置されれば、最終的には同盟国に影響を与え、米軍が巻き込まれる恐れがある」と述べたが、その言い回しには“ひとごと”との印象も拭えない。