例えば雑誌撮影日には、底がフラットなバレエシューズとジャージー素材のパンツと動きやすい格好。また少し気落ちした日にはビーチサンダルにデニムシャツとリラックスした装い。ファッションが気持ちや暮らしとリンクしていることが伝わってくる。
組み合わせで多彩に
子供の頃はお母さんお手製の洋服を着て、リカちゃん人形の着せ替えで遊んだという菊池さんがファッションを仕事にしようと志したのは、学生時代に1950~60年代の映画を見たことがきっかけ。「ローマの休日」(1953年)などで、米国人スタイリスト、イデス・ヘッド(1897~1981年)が見せたシックで品のあるスタイリングに魅せられた。「一つ一つはベーシックな洋服でも、組み合わせ方で違った雰囲気になる。ファッションへの興味が大きくふくらみました」
菊池さんによるコーディネートも、バレエシューズやボーダー柄のTシャツ、ジーンズなど、使われている私物はどれもシンプルでアイテム数もそれほど多くはない。トップス、ボトムス、小物を、さまざまに組み合わせ、ある日はエレガント、また別の日は快活にと、多様なイメージを生み出している。