消費者物価と雇用者報酬の推移(1997年~2013年)、※各年12月【拡大】
米財務省統計(最新データは2月分)から米国の投資家による海外株の国、地域別保有比率の推移をみると、日本株の比率は12年12月からほぼ一貫して上昇し、昨年(2013年)後半には9.3%前後にほぼ固定されていた。ところが今年2月には8.9%に下がった。中国、ブラジル、ロシア、メキシコ、トルコなど新興国株式の比率は12年末から下落基調が続いている。逆に、米投資家はユーロ圏の比率を昨年(2013年)半ばから引き上げている。海外保有株全体に占めるユーロ圏株式の比率は12年11月で18%台だったが、ことし2月には22%台だ。米国の投資家たちは、海外株のうち欧州株へのシフトとともに、新興国や日本株離れに転じたのだ。
グラフは日本、ユーロ圏および新興国の株価指数の推移を追っている。一目瞭然、ウォール街の投資戦略通り、13年3月あたりからユーロ圏の株価が上昇するのと対照的に新興国株式相場が下落に転じ、低迷が続いている。日本株はアベノミクス開始とともに力強く上昇してきたが、13年12月をピークに今年1月からは停滞が続いている。このトレンドはまさしく世界の株価がウォール街の思惑によって大きく左右される現実そのものである。