6月5日、ベルギーのブリュッセルで採択されたG7(先進7カ国)サミットの首脳声明では、北朝鮮についてこう述べられている。<我々は、北朝鮮の核及び弾道ミサイル開発の継続を強く非難する。我々は、北朝鮮に対し、全ての核兵器並びに既存の核及び弾道ミサイル計画を放棄し、また、関連する国連安保理決議の下での義務及び2005年9月の六者会合共同声明の下での約束を完全に遵守するよう要請する。我々は、国際社会に対し、国連制裁の完全な履行を求める。我々は、国連調査委員会の報告書に記載された北朝鮮における現在進行中の組織的、広範かつ深刻な人権侵害について重ねて深刻な懸念を表明し、北朝鮮に対し、拉致問題を含め、これらの侵害に対処するため速やかな措置をとるとともに、関連する全ての国連機関に完全に協力することを要請する。我々は、北朝鮮の深刻な人権侵害に対する説明責任の確保を促進するため引き続き協働する>
北朝鮮は、大量破壊兵器(核、弾道ミサイルなど)と人権問題を切り離すことに腐心すると筆者は見ている。拉致問題を含む人権問題で大幅な譲歩をすることによって、核保有を認めさせるという戦略で、日米間の分断を図ってくると思う。(作家、元外務省主任分析官 佐藤優(まさる)/SANKEI EXPRESS)