ラグビーやクリケットが盛んなニュージーランドで野球専用グラウンドがあるのは、かなり珍しい。とはいえ、ベースボールを全く知らないかといえばそうでもない。米大リーグの試合は中継されており、人気もある。ニュージーランド国内には18のクラブチームがあり、子供から大学生、シニアまで年代ごとに全国大会も開かれている。ハウイックはオークランドの中でも比較的、野球が盛んな地域だ。
球場改修も父母がやる
面白いのは、グラウンドの土壌だ。ラグビーが礎にある国ゆえに、天然芝の土の感触は驚くほど柔らかい。ラグビーには適しているのだろうが、野球をするには塁間を走るにも足を取られ、この時期の「シャワー」と呼ばれる集中的な雨が降ると、すぐにグシャグシャになってしまう。
そんな中で、子供たちを父母が必死にサポートしている。実は、球場の移動作業のまっただ中。これまでバックネットがあった場所の裏に住宅があり、「ファウルボールが危ない」と苦情がよくきていたそうだ。そこで、外野のほうへバックネットを移すことになったのだが、その作業を父母たちが担っている。