トリは30分くらいしゃべります。大ネタといわれる長い噺を演ることができて、入り口に幟(のぼ)りや看板がひときわ大きく飾られ、そのトリを目当てにお客さまは集まってきます。もちろん面白い人がいっぱい出ていると、お客さまは増えるから全体の顔付けがビシッと決まることが寄席は大事なんです。
そしてそれぞれの寄席で違いはありますが、池袋演芸場は昼夜入れ替えなし! 2500円で、何と午後12時30分から午後8時30分まで、ずーっと聞いていられるという夢のようなひととき!
一人で行う独演会は、言ってみれば個人競技。寄席は、駅伝や、次々バトンを渡していくリレーなどを見るような魅力。まだ行ったことのないあなたにぜひオススメです!(落語家 柳家花緑/SANKEI EXPRESS)