「(W杯初ゴールは)夢で見たよりもさらに大きな出来事だった。あれは勝利を収めるのに不可欠だった」。試合後のネイマールの弁だ。
後半29分、FWフレジへのファウルで得たPKも、コースを読んだ相手GKプレティコサの手に当たりながら、左サイドネットに飛び込む“神がかり2連発”。試合終了間際にはオスカルが追加点を奪い、ブラジルはダメを押した。
これでブラジルの開幕戦通算は4戦して3勝1分けだが、逆転勝ちは初めて。開幕戦2得点は、ブラジル代表では自国開催だった50年大会のアデミール(1922~96年)以来、2人目の快挙だった。
頂点に立つことが至上命令である自身初のW杯で王国の10番を背負うネイマールには、自然と注目が集まる。スコラリ監督(65)は「周囲の選手はネイマールに楽しくプレーしてほしいから、そのためにはどんな犠牲も払うと話していた」と明かす。前半の同点弾も、直前にオスカルが2人に囲まれながらボールを奪い返して出したパスが起点。ゴールの直後、スコラリ監督と控え選手のいるベンチに駆け寄ったネイマールのまわりにできた大きな歓喜の輪が、王国一丸の象徴だった。