≪ドログバ投入 「象」が目覚めた≫
華々しい舞台にふさわしい千両役者の貫禄が、勝利をぐいっと引き寄せた。
コートジボワールは1点を追う後半17分にドログバが途中出場すると一気に攻勢を強めた。交代からわずか2分後に同点とし、その2分後には勝ち越し点。かつてインテル・ミラノで日本のアルベルト・ザッケローニ監督(61)の元でプレーした経験を持つコートジボワールのサブリ・ラムシ監督(42)=元フランス代表=は「ドログバが途中出場してから、戦況が一変した。出だしは決して良くなかった。選手たちは勝利にとても満足している」と試合後に語った。
前半は低調だった。下を向き、互いを責め合う選手に覇気は感じられなかった。ラムシ監督はハーフタイムに「落ち着け。もっとゴールへ直線的にプレーしろ」と指示した。
気まぐれなのが西アフリカ勢にありがちな気質だ。見事に状況を把握していた監督の一喝で苦戦を忘れ、大黒柱の投入でがぜん、ゴールへの推進力が増した。2点とも才能豊かな若き右サイドバック、オーリエ(21)のクロスから、ボニとジェルビーニョが迫力あふれるヘディングを突き刺した。