≪イラク介入の「お墨付き」欲しいイラン≫
イスラム教スンニ派過激派組織「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」の攻勢が続くイラクに対し、隣接するシーア派大国イランが関与を深めている。米国とイランの当局者がウィーンでイラク情勢をめぐって協議した6月16日には、イランの精鋭部隊幹部が首都バグダッドに入ったとの報道も出た。イランは今回の危機を、イラクでの影響力保持に向け米国から“お墨付き”を引き出す好機ととらえているようだ。
AP通信は16日、イラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官がバグダッド入りし、作戦司令室を設置したと伝えた。司令官は、ISILが攻撃対象に宣言しているシーア派の聖地カルバラやナジャフも訪問。作戦司令室では、反攻作戦の洗い直しや、イラク政府軍やシーア派民兵との連携が検討されているという。
コッズ部隊は主にイラン国外での工作を担っており、内戦下のシリアでは同盟関係にあるアサド政権を支援しているとされる。