6月2回目のキャンプに参加したフェイスブックの女性デザイナーは「メールのチェックもできず、最初は不安だったが、終わってみると実にすがすがしく、精神的にも気持ちが良かった。やはり、人間にとって真の感動とは、リアルな出会いによってこそ起きるものだと気づかされた」と感想を語った。
キャンプに限らず、デジタル・デトックスが必要だという認識は、米国で急速に浸透している。ホテルのフロントでは、デジタル機器を有料で預かるサービスを始めるところが増えている。また、グーグルやフェイスブックなどでは、自分の発想を大切にさせるため、禅や瞑想の時間を設けて、従業員に「オフラインの時間」を確保させている。ビジネス界でも、いつでもどこでもコンタクトが取れるということは必ずしもメリットではなく、デメリットにもなっているとの認識が広がり始めている。
「本当に実社会で生きる情報は、流れ出る情報をつかみ取った先にある」(フェリックスさん)。デジタル・デトックスは潮流になってきた。(SANKEI EXPRESS)